☆文系の就活にも役立ちます。
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2021/1/20更新
『いつから就活を始めればいいんだろう?』
『何から始めればいいのかな?』
『勉強や研究が忙しすぎて就活に集中できない。』
『もっと効率的に就活できないかな?』
こんなお悩みにお答えします。
☆本記事の信頼性
財閥系メーカーや大手製薬会社の研究職、外資系コンサルや総合商社に内定した知人(150人)の体験談を基に記事を書きました。
また、記事にある統計データは理系学生専門の就活サイト「LabBase」を運営するPOLの調査結果を引用しています。
☆本記事のポイント
・通常選考以外の就活方法にフォーカス
・便利な推薦の種類と特徴
・今すぐ登録しておきたい就活サービス(超厳選)
・通常選考での必勝法
理系学生が就活で苦戦する理由と現実
理系の学生は卒業論文や修士論文を執筆するため、1日の大半を研究活動に費やします。正直なところ、短期のインターンに参加することすら難しい人がほとんどです。
それに加え、就活解禁月の3月は学会シーズンのため、ポスターやスライドの作成に時間をとられます。
実際に、就職希望の理系大学院生のうち33.1%が
『就活が解禁されても学会の準備や実験のため、研究と就活の両立は難しい、、』
と回答しています。(POLによる1,061名の理系院生を対象にした実態調査)
そこで、時間をかけずに内定をとるための就活方法についてまとめてみることにしました。就活の方法論として結構役に立つ情報だと思うので、最後まで読んでいただけると幸いです。
就活のあらゆる情報は就活ノートに詰まっています。効率的に内定を取る方法5選
就活の方法①|逆オファー就活(まずはこれに登録して放置!!)
就活を始めるタイミングで真っ先に登録しておきたいサービスです。
逆求人サイトって?
まず、逆求人サイトが何なのか軽く説明します。
逆求人サイトは普通の就活サイトとは違い、学生がプロフィールや研究内容をサイトに載せて、企業がそのプロフィールを読んで興味を持った学生に連絡(スカウト)をするという流れの就活サイトです。
プロフィールに加え、専攻や研究内容を登録しているため、自分にあった企業から連絡がくる確率が比較的高いようです。
企業からスカウトをもらった学生は、まずその企業の人事とサイト上でやり取りします。
コンタクトを取った後の流れで一番多いのが、一対一での面談もしくはOB訪問です。その他に少人数インターンなどもあります。
マンガでわかる、逆就活サイトOfferBox<オファーボックス >OfferBoxこちらから企業を探す必要が無いため、通常の就活に比べて時間を大きく節約できます。
絶対に登録しておきたい逆求人サイト トップ3
ここでは、知人の内定者150人の評判が最も良かった逆求人サイトを3つ紹介します。
逆求人サイトは10以上存在しますが、とりあえず、下記の3つだけで十分です。
①キミスカ
内定者の評判が高いおすすめの逆求人サイト1つ目は、キミスカです。
キミスカとは、人材事業やWeb戦略事業を行なっている株式会社グローアップが運営している日本最大級の逆求人サイトです。
「世界でたった一人のキミをスカウト。「選ばれる」就活ができる。」というコンセプトで運営されています。
キミスカの2019卒の登録学生数は8万1451人と、逆求人サイトではダントツで多い登録学生数を誇っています。
NTTデータやsansan株式会社など大手企業からベンチャー企業まで幅広く紹介しています。
そんなキミスカが人気の理由は以下の3つです。
・何度もESを書かなくても良い
・選考結果が無駄にならない
・就活コンサルタントが内定獲得まで丁寧にサポートしてくれる
キミスカは逆求人サイトでありながら、就活相談を行う就活コンサルタントの業務も行なっています。
そのため、就活に困った時はいつでも相談することができます。
ESの添削から面接の練習など、メンターを使い倒しましょう。
まだ登録に迷っている学生さんへ【キミスカ】②OfferBox
内定者の評判が高いおすすめの逆求人サイト2つ目は、OfferBoxです。
OfferBoxは、株式会社i-plug (アイプラグ)が運営している逆求人サイトです。
「企業と学生の出会いとお互いを理解する場を増やすことで入社後の活躍の可能性を広げる」というコンセプトで運営されています。
また、OfferBoxは口コミで評判を集め、2021年卒の利用者は146,000人に達しています。
さらに、OfferBoxの登録企業も多くなっており、大手、外資からベンチャーまで7,570社を超える優良企業が登録されています。
そんなOfferBoxが人気の理由は以下の3つです。
・登録企業が多い
・企業からの自分へのアクセスをチェックできる
・企業から本気のオファーが届く
OfferBoxに登録している企業数は、7,570社を超えており、他の逆求人サイトよりも圧倒的に多いです。
また、OfferBoxに登録する大手企業の数も年々、増えてきています。
他の逆求人サイトではベンチャー/中小企業が多い中、OfferBoxは「資生堂」「Microsoft」といった大手企業も多いのが特徴ですね。
マンガでわかる、就活サイトOfferBox<オファーボックス >OfferBox③dodaキャンパス
内定者の評判が高いおすすめの逆求人サイト2つ目は、dodaキャンパスです。
dodaキャンパスは、ベネッセホールディングスとパーソルキャリアの合弁会社である株式会社ベネッセi-キャリアが運営している逆求人サイトです。
「あなたの努力に、オファーが届く。」というコンセプトで運営されています。
また、dodaキャンパスは学生からの人気も高く、現在では、2021年卒〜2024卒の35万6千人の就活生が利用しています。
さらに、有名大手企業を中心に6,200社を超える優良企業がdodaキャンパスに登録しており、就活生のスカウトオファー受信率が98%と非常に高いところがdodaキャンパスの強みでもあります。
そんなdodaキャンパスが人気の理由は以下の3つです。
・オファー受信率が98%と高いから
・無料の適性検査で自己分析が受けられるから
・登録企業が圧倒的に多いから
dodaキャンパスでは、キャリアノートを記入している利用者の98%が企業からオファーが来ています。
オファー受信率が高い逆求人スカウトを利用することによって、企業を探す手間を省くことができます。
また、dodaキャンパスが提供する適性検査では、あなたのパーソナリティの特徴を把握できるため、自己分析のときに役立ちます。
適性検査を受けることによって、1人では気づかなかった強みと弱みを発見できるので、他の就活生と大きく差をつけることができます。
新卒採用オファー受信率98%【dodaキャンパス】就活を始める際に、まずはこれら3つの逆求人サービスに登録しておくことで、確実に企業との接点を広げていくことができます。
就活の方法②|共同研究先への裏口入社(コスパ最高)
今の研究室、もしくは今目指している研究室は共同研究を行っていますか?
共同研究先への入社には次のメリットがあります。
・選考はほぼ受けなくてもいい
・時間的なコストがかからない
・財閥系の超大手メーカーでも選考なしで入社が可能
・入社後も大学での研究テーマに近い研究ができる
逆にデメリットは次の通りです。
・入社後も研究室と関わりを持つことになるかもしれない
・共同研究していないところは、そもそもこの方法が選択肢に無い
入社したい会社が共同研究先の場合、絶対にこの方法はオススメです。共同研究を行う過程で、社員の人に会社の情報を聞くことができるので、入社後のミスマッチが少ないです。
『今の研究が好きで、これに似た研究を会社でも行いたい!』
という人は検討してみてください。
研究室をどこにしようか迷っている人は「共同研究しているのか?」「どんな会社と共同研究しているのか?」を研究室選びの指標の1つにしても良いかもしれません。
就活の方法③|研究科の推薦(時短で超大手メーカーに挑戦)
次にオススメなのが研究科が持っている推薦枠の利用です。
研究科の推薦には次のような企業があります。
(東京大学 理学系研究科 化学)
・富士フィルム
・株式会社クラレ
・三菱ケミカル株式会社
・三菱ガス化学株式会社
・三井化学株式会社
・株式会社東芝
・株式会社カネカ
・味の素株式会社
・日産化学株式会社
・アステラス製薬株式会社 などなど、、
上記の企業のR&D、研究開発、特殊品企画などの募集があります。
大企業が名を連ねていると思います。笑
これが、東大の院に進学するメリットでしょうか。
推薦であれば通常選考よりも短いフローで内定をもらうことができ、時間を節約できます。
しかし、気を付けなければならないことが2つあります。
・絶対に内定をもらえる訳では無い。普通に落ちます。
・内定すると、辞退できない。(研究科にちゃんと謝れば辞退できます)
①に関して。
推薦といえども、結構な確率で落ちます。通常選考のESや一次面接が免除される程度という認識で良いと思います。
②に関して。
これが一番のデメリットです。推薦を利用して内定をとると、他に良い企業が見つかったからといって簡単に辞退することができません。大学と企業の信頼関係をもとに推薦があるので。。
どうしても辞退したい場合は研究科の事務局などに相談にいきましょう。
僕の友人も何人か辞退していたので、辞退できないという訳では無いです。
次のような人が推薦を利用すると良いと思います。
・絶対にいきたい企業が推薦リストにあった
・なるべく選考の手間を減らしたい
就活の方法④|学校推薦(あまりオススメしません)
大学が持っている推薦枠と研究科が持っている推薦枠は内容が全く異なります。
当たり前かもしれませんが、研究科の推薦の方が、より専門的な職種があります。
選考フローは研究科の推薦と変わりません。
メーカーの専門職を目指している人は研究科の推薦枠を優先的に確認した方が良いと思います。
就活の方法⑤|教授推薦(就活がうまくいかない時の最終手段)
教授推薦は最強ですが、いろいろ気を使います。
教授はそこそこの大学を出ている人が多いため、大手企業に友人がいるのが普通です。また、研究の関係で多くの企業とつながりがあります。
その人脈を使えば、たいていの企業にアクセスでき、かつ裏口入社できます。僕の友人(農学部)も通常選考で全落ちしましたが、最後の最後に教授の推薦で財閥系の化学メーカーに内定をもらっていました。
メリットは次の通りです。
・ほぼ確実に内定をもらえる
・選考無しで大手に入社できる
しかし、次のようなデメリットもあります。
・入社後も教授に干渉される(かも)
・成果に対して人一倍のプレッシャーを感じる
教授との仲が良好で、就活がうまくいっていない人は試してみるのもありだと思います。
通常選考で勝つ方法
通常選考は時間が本当にかかるため、研究に忙殺されている理系の学生には向いていません。
しかし、通常選考でしか勝負できない企業があるのが現実です。
ここでは、通常選考の実例(自分および友人の実体験)をもとに、通常選考で内定をもらうためのコツを簡単にまとめたいと思います。
まず、通常選考の流れを簡単に記します。
①ESの提出
②面接(通常の面接や技術面接:通常4回程度)
③内々定
※合同説明会やインターンはフローに入れていません。
次に、通常選考の対策として必ずやっておくべきことを記します。
・企業分析(超重要)
・OB訪問(重要)
・友達同士でのES添削(情報共有をかねて)
・通常の面接対策(友人同士で行うのがベター)
・インターンへの参加(短期長期は問わない)(超重要)
・技術面接に備えて、自分の研究内容、研究成果をまとめる(超重要)
他のサイトを見ても分かると思いますが、選考と対策自体は至ってシンプルです。
選考に対する適切なアプローチとして、上記の対策をしっかりとやっておけば内定をもらえます。
しかし、みんな同じことをやっているはずなのに合否が別れてしまいます。
それはなぜか?
原因の1つは、目的や意義を明確にしないまま対策を行っていることです。
受験も同じだと思います。
みんなが使っている参考書だからという理由で、何となくその参考書で対策しても結果は出ませんよね?
「何のためにこの対策を行っているのか?」
「どうやって取り組めば効果が最大化されるのか?」
などを、常に意識して上記5つの対策を行いましょう。
対策のモチベーションを設定しやすくするため、それぞれの対策のメリット・デメリットを書きたいと思います。
企業分析
例えば、メーカーの研究職は同じ部署名であっても、やっていることが大きく異なる場合が多く、入社後のミスマッチの原因になります。
入ってから後悔しないように、どこの部署がどんなことをやっているのかを徹底的に調べておきましょう。
☆例
積水化学工業
0→1の研究はコーポレートの研究職
他の部署(高機能プラスチック、環境インフラなど)は1→100の研究
基礎研究なのか?応用研究なのか?どんな研究分野なのか?などを考えながら調べてみるといいかもしれません。
また、業務内容の他に、勤務地がどこになるのかも調べておきましょう。
企業の本当の姿を知るなら!ねっとで合説OB訪問(重要)
OB訪問のメリットを以下に記します。
・本選考の対策を聞くことができる
・オフィシャル(合同説明会など)では聞けないことを聞ける
・人事に繋いでもらえるかもしれない
・ご飯を奢ってもらえる
・ESや面接の練習に付き合ってもらえる
本選考の面接内容を聞くことができると、面接対策が格段にやりやすくなります。特に、研究職の場合は技術面接の発表時間や質疑応答時間、空気感などを把握できると良いいです。
理系特有の面接ノウハウをマンツーマンでレクチャー!!【UZUZ】友達同士でのES添削(情報共有もかねて)
友達同士でES添削を行うメリットを以下に記します。
・ES文のブラッシュアップができる
・選考の情報共有ができる(これだと通った、これだと通らなかった等)
・指摘しあう過程で、ライティングのセンスが身に付く
通常の面接対策(就活エージェントや友人間で回数をこなす)
友人間で面接対策を行うメリットを以下に記します。
・相手を詰めていると論理的な思考が身に付く
・会話の中での矛盾点に気付くようになる
・回数を重ねると反射的に喋れるようになってくる
就活エージェントなどを使って、面接練習を行うメリットは以下になります。
・面接練習を行っていく過程で得た情報をもとに自分に合う企業を探してくれる
・企業と繋げてくれる
・人事目線での評価を聞くことができる
理系に特化した就活サービスを利用すれば、研究などの専門性の高い話についても理解してくれるので、技術面接の対策も可能です。
どのサービスにおいても、面談や面接練習は無料です。まずは登録して、面談を予約してみるといいと思います。
就活サービスは使い倒さないと損です。
おすすめの理系特化型の就活サイトはUZUZです。
第二新卒メインのサービスですが、就活を考えている学生でも利用できます。
僕の周りでも、東大の同期や、他大学の友人の8割近くが登録していたサービスです。
他の理系特化型サービスよりも、理系出身の就活アドバイザーが多く在籍しているため、ちゃんと話を理解した上で対策を行ってくれると評判でした。
面接の壁打ちに最適なサービスです。
インターンへの参加(短期長期は問わない)(超重要)
インターンに参加するメリットを以下に記します。
・メンターがつくと本選考で絶対的に有利
・選考フローの一部が免除される
・本選考に近いかたちでESや面接の練習ができる
インターンは本選考の一部です。
「インターンは本選考とは関係がありません」という文言をよく目にします。
では、インターンを開催する企業のメリットとは何なのでしょうか???
答えられますか?
僕は答えられません。
僕の経験からも、友人の経験からも次のことを断言できます。
やはりインターンは本選考の一部です。
インターンに参加しておけば、本選考は絶対に有利になります。インターンに参加することが最も有効な対策であると思っていいです。
インターンオファーが届く就活サービス【dodaキャンパス】しかし、インターンもメリットばかりではありません。
時間がかかってしまうことがインターンの最大のデメリットです。インターンに参加するために研究を疎かにすると、本選考での技術面接で困ります。その辺りのバランスを考える必要があります。
研究室の人の理解を得て、1~2dayのインターンでも構わないので参加してみてください。
技術面接に備えて、自分の研究内容、研究成果をまとめる(超重要)
メリットとしては、
・自分の研究の進捗整理ができる
・プレゼンの練習になる
技術面接は人事ではなく、現場の研究員が出てきます。ごまかしは全く通用しないので、入念に対策しておく必要があります。
まとめ
理系の学生は研究が忙しく、就活に割ける時間が限られています。
なので、限られた時間の中で、志望企業に内定できるように正しい戦略を立てて就活に挑みましょう。