研究室・ゼミの選び方10選!自分に合った研究室はこうやって選ぶ

研究室の選び方 就活
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2022/3/4更新

理系ちゃん
理系ちゃん

『もうすぐ研究室配属なんだけど、どうやって自分に合った研究室を選べばいいのかな?』

理系くん
理系くん

『外部院進を考えているんだけど、卒業後の進路とやりたい研究のギャップに悩む。。』

こんなお悩みを持つ人向けに、自分に合った研究室の選び方を紹介します。

研究室を選ぶときに意識したいこと

研究室を選ぶ際は「これからどんなキャリアを歩みたいか?」をある程度明確にしておきましょう。

自分がどうあれば幸せか?どうなりたいか?という軸の上で、研究室を選びたいです。

例えば、

  • お金を稼ぎたいので必ずしも研究職である必要は無い
  • 修士はとりたいが、就活に時間を割きたい
  • メーカーで研究することが最優先なので博士は取っておきたい

など、ぼんやりしていてもいいので、「自分はどうしたいか?」を書き出してみましょう。

「んー、やりたい事が分からん。。」

という人も大丈夫です。

やりたい事が分からないなりに、いろんな経験を積めるよう、実験ばかりに時間を取られない研究室を選ぼうという様に、なるべくキャリアの幅を狭めないという軸で研究室を探せばいいです。

短くても1年、修士なら2年間、同じ研究室に所属することになるので、研究室選びは慎重に行いましょう。

自分に合った研究室の選び方10選

人によって、キャリアの軸、研究室に求める条件は変わってきます。

しかし、どこに着目して研究室を選べばいいのかは大体同じです。

ここでは、研究室の主な選び方・注目ポイントを10個紹介します。

これらの情報を集めた後、自分のキャリアに対してプラスになる研究室がどこなのかをよく考えましょう。

興味のある研究内容か

大学院に進学するにしても、就職して研究と全く異なる領域に進むにしても、研究内容は重要です。

必ずしも興味のある分野を選択する必要はありません。

しかし、「嫌い」な研究内容は必ず回避してください。

少なくとも一年上はその研究に携わるわけですから、嫌いな分野を選んでしまうと、想像以上に苦痛です。

アカデミック・企業の研究者を目指す人

研究者を目指している人は、

  • 前提として、興味のある研究内容か
  • 将来性のある分野か
  • ある程度論文を書きやすい分野か

など、「これからその分野でやって行く」ことを考えて研究内容を選びましょう。

研究に関係のない進路に進む人

卒業後、文系就職などで、直接的に研究に関係のない進路に進む人は、

  • 最低限興味のある内容か?(嫌いではないか?)
  • 卒業後に役立つスキルが身につかないか(プログラミングなど)

のように、「少しでもいいので今後のキャリアにプラスにならないか?」という点を考慮して研究内容を選ぶのが良いと思います。

研究資金や設備は充実しているか

当然のことですが、研究活動にはお金が必要です。

年間、どれぐらいの研究予算が降りているか?などはスタッフの人に聞いておきましょう。

資金が豊富な研究室では、研究設備が充実していることは、もちろん、

海外の学会などに参加する機会も多くなります。(研究室のお金で海外に行けたりなど普通に楽しいです。)

「環境」や「機会」は大切なので、それを充実させられるだけの資金力があるかどうかは確認しておきたいです。

教授やスタッフとの相性が悪くないか

研究分野と同じくらい大切なのが、教授やスタッフとの相性です。

いくら研究テーマが面白くても、教授の性格や指導方針が自分に合っていないと、ミーティングやディスカッションが苦痛でたまらなくなってきます。

僕の知人も、スタッフとの人間関係が原因で、入院したりラボを変更した人が何人かいました。

研究室見学などで、教授だけでなく、スタッフとも話す機会を設け、どんな人がいるのか?だけは把握しておいてください。

また、初対面では印象がいい人が多いので、実態をラボ内部の学生にヒアリングしておくと、ミスマッチをさらに避けやすくなります。

必ずしも「相性がいい」必要はありませんが「相性が悪い」は避けるようにしましょう。

指導体制がちゃんとしているか

ボスによって研究室の指導体制は変わってきます。

指導体制がしっかりしている研究室では、教授やスタッフはもちろん、博士課程の先輩が丁寧に実験を教えてくれたりアドバイスをくれたりします。

そのため、指導体制が整っている研究室であれば、卒論執筆に必要なレベルの結果は順調に揃っていくので、卒業への不安を無駄に感じる必要はありません。

チェックしたいポイント
  • 教授やスタッフが多忙すぎないか
  • 学生ースタッフ間でのコミュニケーションがあるか
  • 学部生・院生の研究が適度に進捗しているか
  • 勉強会の様な名目で、適度な頻度でメンバーが集まる場があるか

ひどいラボでは、ボスが学生の名前を覚えていない場合もあります。

そういったラボは、普段は無干渉なのに卒論や修論執筆時期だけ、やたらと催促されるなど教育義務に対して無責任な場合が多いです。

人間関係でのストレスはなるべく避けたいです。

就活や院試勉強に理解があるか

アカデミックの道に進まない限り、ほとんどの学生は就活の時間を確保しなければなりません。

しかし、教授の中には就活反対の人もいたりして、就活期間中でも毎日研究室に来たり、データを出し続けないといけないところもあります。

この様な研究室では、就活に十分な時間を割くことができません。

  • スタッフが就活に対して理解があるか
  • 就活を理由として研究室を休むことが可能か

などを確認しておきましょう。

博士課程の学生がいるか

先述した「指導体制の充実度」にも関係してきますが、

「博士課程の学生がいるか?」も確認しておきましょう。

博士課程の先輩の知識や経験は、すごく頼りになります。

研究内容でわからない部分があったり、実験が上手く進まない時は、博士の先輩に相談すればたいていの事は解決します。

教授やスタッフに相談すには気が引けてしまう些細な事でも、年が近い先輩なら相談しやすいです。

博士課程の学生が所属しているか否かは、研究室生活を上手く過ごして行くための大切なポイントになります。

年間の論文数や掲載ジャーナル

特に大学院に進学して博士課程を取得しようと考えている学生さんに気を付けてほしいポイントが、研究室の業績です。

研究室のHPには必ず、その研究室の業績ページがあります。

ジャーナル名や、その論文が出された年もチェックしてください。

毎年の様に論文を出しているなら良いですが、スパンが長い研究室には要注意です。

生物系の研究に多い傾向かもしれませんが、論文が出せない研究室入ってしまうと、いつまでたっても論文がアクセプトされず、博士留年を繰り返してしまうことになります。

就職する人でも、自分がファーストの論文があれば、面接などで協力なアピールポイントになります。

面接中に、名前をググって、名前が出てくるというのは強いです。

博士進学予定の学生さんに限らず、ある程度の研究量で、論文執筆まで可能な研究室があれば積極的に入っておきたいです。

プライベートがあるか

特に就職などで将来的に研究に携わらない学生さんは、

「プライベート時間の有無」について注意しましょう。

学生の仕事は勉強です。

ただ、研究だけが勉強ではありません。

  • 長期インターンなどで社会との接点を広げる
  • 将来必要なお金の知識などについて勉強する
  • 様々なコミュニティーに参加して人脈を構築する

などなど、様々な経験や学びに時間を使いたいです

学生の時間を研究だけに使うのはもったいないです。

長時間拘束という意味でのブラック研究室に所属することは、精神的な健康だけではなく、将来の可能性すら失ってしまうことになるので、避けておきましょう。

卒業生の進路

就活する人は、卒業生の進路も確認しておきましょう。

研究科やラボのHPに進路について記載してあるはずです。

OBやOGなどがいるとリファラルなども受けやすいですし、就活がかなり楽になります。

研究室のイベント

研究室によって、

  • 毎年、海外にいける
  • 他の大学の研究室との合宿
  • ラボ旅行(国内・海外)

など、様々なイベントがあります。

人脈形成や勉強にもなりますし、何より何より楽しいイベントも多いです。

研究活動や就活から離れて、息抜きになる場を設けてくれる研究室だとメンタル面の心配も少なく、メリハリも付けやすいです。

まとめ

研究室を選ぶ際は、本記事で紹介したように、確認しておきたいポイントがたくさんあります。

キャリアプランなど、その人のバックグラウンドによって「何を大切にするか?」の優先順位は変わってくると思います。

なので、まずは「自分がどうしたいのか?」について、できるだけ明確にしておきたいです。

正直なところ、全ての条件を満たす研究室は存在しないと思います。

そのため、自分の中で譲れないポイントは明確化しておき、優先度の低い条件に関しては、ある程度の妥協も必要になってきます。

これは僕も強く思うことですが、

研究室選びは、学生生活だけでなく、その後の人生に大きく影響してきます。

「既に研究室は決定した」という人も、本記事を読んで、もう一度、志望研究室を考えてみてほしいです。

あなたの今の決断が、今後の人生に大きく響いてきます。

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