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2021/3/16更新
『大学入試に比べて院試は簡単なので、落ちる人はいないでしょ』
という人がいますが、僕はそうは思いません。
実際のところ外部生の2人に1人は落ちます。
理由は次の通りです。
僕の研究科の定員は72人だったのですが、試験会場を見ている限り、受験生の数は100人ぐらいでした。つまり、30人程度は落ちるということです。
受験生100人のうち、40人は内部生なので外部の受験生の数は60人程度ということになります。普通、内部生は落ちないので(理由は後述します)外部生60人で30弱の枠を奪い合うことになります。
ゆえに、外部生の実質倍率は2倍程度になります。
東大の工学系航空宇宙や理学系物理専攻のような人気のある研究科はもっと倍率が上がります。
院試も試験ですから、不合格になる人が必ずいるということを分かっていただけたと思います。
そこで今回は、外部生が院試に合格するために必要な以下のポイントに焦点を当てて記事を書いていきます。
☆本記事の信頼性
この記事は、僕が東大の院試を受験した時の体験談と、僕の同期20人の話をもとに執筆しました。☆東大の内部生、外部生両方から話を聞いています。
☆本記事のポイント
- 外部生が圧倒的に不利な理由
- 院試に落ちないための対策方法(内部生との差を埋める!)
- 全落ちリスクの回避方法
なぜ外部生は院試に落ちるのか?
院試に合格するポイントを書く前に、外部生が院試に落ちる理由を紹介します。
内部生に比べて、外部生が院試に落ちやすい理由は以下の通りです。
仕方がないことですが、外部生は内部生に比べて圧倒的に情報量が少ないです。
この情報量の差が対策の差、得点の差に繋がります。
なので、外部生はなるべく情報収集をして、テスト対策段階における内部生との差を埋める必要があります。
ベストマッチな企業との出会いがある就活は新しいフィールドへ【キミスカ】「院試に落ちる」の2つの意味
院試では次の2つの落ち方があります。
一般的に言われる「院試に落ちる」というのは1つ目を指します。合格最低点に達していない場合です。この場合は第一志望の研究室どころか、その研究室が属する研究科にすら入ることができません。
気を付けなければならないのが2つ目です。
院試では、複数研究室を志望順位順に選択して受験します。
合格点に達した人を、得点の高い順に志望研究室に振り分けていきます。
研究室も定員数が決まっているので、得点の低い人は第一志望の研究室に配属されないことがあります。
合格しても、第一志望の研究室に配属されるとは限りません。
外部受験の対策でもっとも大切なこと
先述しましたが、外部生が院試に落ちる一番の理由は情報が不足していることです。
内部生との差を埋めるためには情報収集を行うことがマストです。
情報収集のために必要なことを以下に記します。
情報さえ集めることができれば、適切な対策をすることができるので、あとは努力あるのみです。
☆研究室訪問について
滑り止めに利用できるオススメの大学
どれだけ対策しても不合格のリスクをゼロにすることはできません。
滑り止めの大学、研究科を受験するようにしましょう。
3〜4つの研究科を受験してリスク分散するといいと思います。
試験日程が被っていないか?を必ず確認してください。
東大でも滑り止めにできる研究科があります。以下を参考にしてみてください。
東大や東工大の難関大学でもメインキャンパスでなければ比較的簡単な研究科があります。
関関同立、MARCH、早慶の人にオススメの滑り止め大学があります。
それは大阪大学です。
阪大の院試では関関同立の院に落ちた人が合格していました(実話)
ネームバリューもありますし、絶対に院試浪人したくない人にとってはオススメの滑り止めです。
もちろん自分の大学を滑り止めにするのもいいと思います。
院試に全落ちしたら?
院試に全落ちした場合、以下のような選択肢があります。
※とりあえず絶望感を味わった後の話です。
就活はオススメしません。秋まで、優良な企業が残っているとは思えないからです。
就活と並行して院試の対策を行いたい人は、逆オファー就活サイトに登録しておくことをオススメします。
教授の紹介で、いい企業に入ることができる場合などは、就職もありだと思います。理系の就活に関しては以下を参考にしてみてください。
☆理系学生の就活
まとめ
正しい対策をしなければ、院試は普通に落ちます。
対策のために情報収集は絶対に行うべきです。
心配な人は合格できそうな大学を滑り止めにしてリスク回避しましょう。